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zoom RSS アカデミー賞ノミネート予想  長編アニメーション部門

<<   作成日時 : 2005/11/04 13:38   >>

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賞のあらまし
 
 上映時間70分以上のアニメーション映画が対象。 『ロジャー・ラビット』や『ルーニー・トゥーンズ』のような実写アニメ半々の作品はというと、全体の75%にアニメーションがあれば該当する模様。ノミネート作品は3〜5作品(ノミネート候補選定の際にアカデミーに提出される作品数によって変わる)。歴史は以外と浅く、2001年度より開設。  
 ちなみにアニメーション映画でも作品賞の候補になることは可能。しかしながら、1990年の『美女と野獣』以降はなし。年間最高クラスの評価とヒットを得た『シュレック』『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』といった作品でも候補にならなかった。 俳優や現場スタッフが介在しない『美女と野獣』のノミネートの反発は強く、「実写作品以外はノミネートさせない」という暗黙の了解があるとさえ言われている。冷たいね。


傾向 

■2001年&2004年……受賞作 シュレック(2001)  Mr.インクレディブル(2004) 
 ドリームワークス配給のシュレックと、ディズニー配給のピクサー作品の事実上の一騎討ち。双方とも高い作品クオリティと大ヒットの興行成績を武器に正面からぶつかり合い、結果は一勝一敗。負けた『モンスターズ・インク』『シュレック2』が受賞しても何の異論も出なかったはず。ハイレベルな戦いだった。

■2002年……受賞作 千と千尋の神隠し
 ピクサー作品もシュレックもいない横綱不在年。その間隙を突いて受賞したのが『千と千尋の神隠し』。 批評家からの最高評価とアニメーション関係者に止まらない宮崎駿へのリスペクトは大きなパワーとなったが、何より他のノミネート作品が役者不足だったのが大きい。前年の『モンスターズ・インク』などが相手だったとすれば厳しかっただろう。 運も味方した。

■2003年……受賞作 ファインディング・ニモ
 『ニモ』の独り相撲。 『ベルビル・ランデブー』は、『ニモ』と同じ位の高い評価を得たけれど、興行面では月とスッポンの差。ディズニー・アニメスタジオ本流の『ブラザー・ベア』は、評価も興行もマズマズだったけど、『ニモ』と比べれば格段に落ちた。

 
本年度の情勢 

 今年は2002年と同じくピクサーもシュレックも不在の混戦年。公開された本数は多くないのでノミネートされる作品数は3作品になるハズ。多分。 少ない3つのイスを争うのは以下の作品だけど、いずれも決定打はなし。今までにない大混戦だ。

 まず、有力なのは批評家の高い評価を得たウォレスとグルミット/野菜畑で大パニック!ティム・バートンのコープスブライドの2作品。双方とも1億ドルを超えるヒットであれば当確マークなんだが、どちらもそこまでは届かず、そこそこの興行成績。これでは決定的なコンテンダーとは言い切れない。でも、有力には違いない。

 現時点でトップランナーと言えるウォレスとグルミットにも不安点がある。配給会社ドリームワークスが外様であるアードマン社のウォレスとグルミットでなく、自社スタジオ制作のマダガスカルのプッシュに力を入れるかもしれない。そうなると票が分散し、他スタジオ作品に漁夫の利をさらわれる可能性も出てくる。『インクレディブル』を不動の横綱とするなら、ウォレスとグルミットは大関クラス。 万が一の落選も有り得ないことではない。

 批評、興行ともウォレスとグルミットよりやや劣るコープスブライドだけれど、ノミネートされて本戦に出られれば優勢に回れる。アニメ職人によって行われるノミネート作品選出と違い、本戦は俳優・監督他の全会員が投票する。となると、英国を本拠に活動してきたウォレスとグルミットの監督ニック・パークより、ティム・バートンの方がなじみが深いし、ハリウッドへの貢献は絶大だ。どちらかというと娯楽作品の監督であるティム・バートンがオスカーを手にする機会はそうはないと見て、票を入れる場合が出てくるだろう。また、根強い人気のある『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(監督作じゃなけど)の存在や、今年の『チャーリーとチョコレート工場』の大ヒットも大きなプラスになるはず。対するニック・パークは、短編アニメで既に3回オスカーを受賞しているが、これは今回においてはプラスでなくマイナスと見る。

 同じドリームワークス配給のウォレスとグルミットと足を引っ張り合うかもしれないマダガスカルの、今年のアニメーション作品中ダントツの興行成績(1億9000万ドル)も侮れない。1億ドルを突破して候補もれした例はない。ドリームワークスは昨年度に2作品を候補入りさせており(このうち1作は評価の悪かった『シャーク・テイル』)、組織票は相当強いと見る。

 ロボッツもバランスの良い評価と興行成績(1億2800万ドル)で、
例年なら余裕でノミネートされているだろう。評価はややマダガスカルより良く、配給の20世紀FOXの全面バックアップも確実であることを考えると、3着争いで優位を取っていると見る。

 今年こそはとこのチャンス年に本家ディズニー・スタジオが送り込んでくるのはチキン・リトルだが、批評家の評価は芳しくない。あとは大ヒットすることに望みを託す。初日は1000万ドルを超える数字で安堵だが、最終的な数字が『ロボッツ』に劣るようであるとかなり苦しい。とは言え、本家ディズニーの組織票も強固であり、あなどれない。

 ハウルの動く城は『千と千尋』程ではないにしろ高い評価を得たが、興行的には振るわなかった。『ベルヴィル・ランデブー』のような位置づけでノミネートされても何ら不思議はないのだが、今年は同レベルの高評価の上にヒットした作品が2つもあるので厳しい。
あと、『千と千尋』で受賞した際に、宮崎駿が授賞式をボイコットした事の影響も考えられる。「要らないならあげない」と思う人が出てこないか。現在のハリウッドでの宮崎人気を計る試金石となるだろう。配給元ディズニーは『チキン・リトル』に力を入れるだろうが、『千と千尋』の時はそれに打ち勝った。さて、今回は。

 と、配給会社のプッシュや組織票云々を色々述べたものの、実際のところは納得のいく良い作品が選出されるだろうと思う。 どっかの国のアカデミー賞じゃないので、それらは一つの判断要素のつもり。 けれど、今年はそう言う点も細かく考慮したくなる位の混戦だ。ムズカシイ。

 新会社ワインスタイン・カンパニーも「赤ずきん」をコメディ化したHoodwickedで参戦する。トレーラーがまだ見れないので何とも言えないが、ちょっと軽めの感じで、今のところ候補入りする可能性は低いと見る。


予想   

 下記の上位3作と予想(11月5日現在)。 ◎=ノミネート確実  ○=有力  ▲=微妙

◎ ティム・バートンのコープスブライド  (WB)
◎ ウォレスとグルミット/野菜畑で大パニック!  (ドリームワークス)
○ ロボッツ  (20世紀FOX) 

○ マダガスカル  (ドリームワークス)
▲ ハウルの動く城  (ディズニー)
▲ チキン・リトル  (ディズニー)
▲ Hoodwicked  (ワインスタイン・カンパニー)  



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