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zoom RSS ダーク・スティール  /Dark Blue 

<<   作成日時 : 2005/11/22 23:14   >>

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監督/
ロン・シェルトン

脚本/
ジェームズ・エルロイ
デイヴィッド・エヤー

製作/
ジェームズ・ジャックス
ショーン・ダニエル
  
製作総指揮/
モリッツ・ボーマン
ガイ・イースト
ナイジェル・シンクレア

撮影/
バリー・ピーターソン  

編集/
ポール・シードア

作曲/
テレンス・ブランチャード  

美術/
J.デニス・ワシントン  

衣装/
キャスリン・モリス 


出演/
カート・ラッセル
スコット・スピードマン

ブレンダン・グリーソン
ヴィング・レイムズ
マイケル・ミッシェル
ロリータ・ダヴィドヴィッチ
クラプト
ダッシュ・ミホーク
カーンディ・アレクサンダー
ジョナサン・バンクス
マスター・P
グレアム・ベッケル


(2002年/アメリカ/1時間58分) 
  


 L.A.暴動  1992年  ネタバレあり

 警官によるロドニー・キング暴行事件とその裁判(警官が無罪となった)を発端に、アフリカンやヒスパニック系住民が大暴れ、LAは無法地帯に落ちた。非常事態宣言が出たが、多くの死者を出した。特にアフリカンと対立関係にあったコリア系の商店が襲われた。 アメリカ史上の大事件だが、人種対立というナイーヴな題材だからか、真っ正面からこれを取り上げたハリウッドメジャー作は今のところない。そりゃ、また対立に火を付けたら責任重大だもんな。誰でも躊躇するにきまってる。

 本作はロドニー・キング事件の直後のLAが舞台。キング事件の警官も白人がほとんどであった(白人3人、ヒスパニック1人)が、主人公たちも白人の警官。それも警官の人種構成では最も多いアイリッシュ(アイルランド系)。消防士や警官の親方日の丸ガテン系はアイリッシュが多い。ロン・ハワードの『バックドラフト』はアイリッシュ消防士の物語だった。これまたカート・ラッセル主演作だ。
 

 この映画ではそのアイリッシュ系の警官の汚職が話の主なテーマになっている。カート・ラッセル演じる主人公は代々警官の家系。スコット・スピードマン演ずる相棒も父・叔父(ブレンダン・グリーソン)ともに警察官。 「お前のオヤジは〜だった」「あんたは父同然だ〜」と言い合う代々家族同然の密接なつき合い。 ラッセルの父→グリーソン→ラッセル→スピードマン と続くアイリッシュ子弟の連鎖。 互いを庇い合い、守り合う。それが過ぎると違法に手を染めてももみ消し、更には結託して悪事に手を染める。染めても警察審査会も身内、形だけの譴責で済む。密接さはしがらみから抜ないことを強要し、腐敗の沼と化す…。原題の"Dark Blue"は警官の制服の色。それと共に「汚れた警官」も指している(はず)。『NYPDブルー』というドラマもあったが、ブルー=警察なのだ。

 彼ら既得権益を守ろうとするアイリッシュ警官は、腐敗の沼を洗い清めようというアフリカ系の新任署長(ヴィング・レイムズ)と対立する。80年代から他の人種がどんどん警察に入ってきて、アイリッシュの占有職ではなくなってきたのではないだろうか。最近の警察ドラマを見てみると人種は多種多様だ。これは単に人種にアピールした視聴率対策なのか、あるいはアイリッシュが特別多いわけではないという事実を示しているのか。

 カート・ラッセル扮する主人公も腐敗の沼のまっただ中にいる。白黒で言えばクロの人物だ。善悪定かならぬタフガイ役はカート・ラッセルのオハコ。ピッタリはまってる。この人物が命を狙われた末に汚職を告発するに到るのだが、その描写はまるでヒーローのよう。それまでの息の詰まるような展開も汚職告発場面のラッセルの嘘臭い演説で台無しになっている。
  
 クライマックスはLA暴動のまっただ中での追跡劇。しかし、単なる背景にしかなってないのは勿体ない。暴れるアフリカンの若者たちも追跡の障害物にしかなってない。不穏な暴動の空気をもっと使えなかったものか。冷酷なジャンキー悪党(白人)が巻き込まれてしまうのには、正直スッとするが。

 ロン・シェルトン監督、得意のスポーツものの他に『ハリウッド的殺人事件』など警察モノを多く手がけているが、イマイチ散漫な出来が多い。かみさんのロリータ・ダヴィドヴィッチをいつも出演させるのもいかがなものか。 


 脚本に名を連ねるジェームズ・エルロイは、『L.A.コンフィデンシャル』や『ブラック・ダリア』などクライム小説の作者。彼の映画用のシナリオを、『トレーニング・デイ』『SWAT』の警察モノお得意ライターのデイヴィッド・エヤーが脚色しております。


演技 ★★★★★
物語 ★★★★★
映像 ★★★★★
美術 ★★★★★
音楽 ★★★★★
笑笑 ★★★★
感動 ★★★★★
興奮 ★★★★★

総合 ★★★★★★★★★★ 6点


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