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zoom RSS アカデミー賞ノミネート予想  −脚色賞−

<<   作成日時 : 2005/11/27 07:15   >>

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 「原作ありの」脚本賞

 が、この脚色賞である。原作という範囲には小説は勿論、映画・漫画・舞台なども含まれる。古代の著書も含まれる。近年の例で言えば『オー・ブラザー!』(ホメロス原作)がある。
 
 例年、多くの強者が凌ぎを削るカテゴリーだが、本年度も実力者が多く混戦が予想される。


  『ミュンヘン』の参戦 

 まず、急な参戦。オリジナル脚本賞のカテゴリーだと思われていた有力作ミュンヘンが、こちらの脚色賞だったと判明。ほとんどのアカデミー賞予想サイトでも脚本賞に入っている『ミュンヘン』だが、最近発表されたオフィシャル・ポスターには 「原作:ジョージ・ジョナス」と入っていた。私は今頃気が付いた。脚本名義も『フォレスト・ガンプ』のエリック・ロス、『エンジェルス・イン・アメリカ』のトニー・クシュナー、チャールズ・ランドルフの3人と思われていたが、クシュナー1人に絞られている。 ともあれ、この急参戦で脚色賞はいっそう混迷の度を増した。

*ジョージ・ジョナスの原作「標的(ターゲット)は11人(原題Veangence)」は一度TV映画化されている。日本でもビデオが発売されており、タイトルは『ギデオン テロリスト暗殺指令』。カナダ映画で3時間の前後編。今回エリック・バナが扮する主役は『スカーフェイス』、『トラフィック』のスティーヴン・バウアーが演じている。 


  強豪たち
 
 混戦だが、現時点で当確を出したいのはプライドと偏見。この脚色より高い評価を受ける作品は出るだろうが、原作の人気の根強さはハンパではない。映画の出来も良く、その世界に浸る愛読者は絶対に投票するだろう。

 まだ未公開だが、前評判が高いのはブロークバック・マウンテン。原作はピューリッツァー賞受賞作。作品賞と違い、ゲイの話であることは大きな足かせにはならない。脚色担当はラリー・マクマートリー。『愛と追憶の日々』、『ハッド』、『ロンサム・ダブ』の原作者にして、『ラスト・ショー』の脚本も手がけている超大御所。オスカーを貰っても不思議はない。西部にこだわる無骨さも好感度が高いだろう。これも当確。

 すでに高い評価を得ているのがCapoteのダン・ファッターマンとA History of Violenceのジョン・オルソン。ファッターマンは『バードケージ』や『シューティング・フィッシュ』などに出演した二枚目俳優。 後者は浦沢直樹の「MONSTER」を脚色中ということで注目の新鋭だ。どちらもノミネートされて当然だが、敵は多く当落上という感じ。

 数歩後を走るのが、『トラフィック』で脚色賞を受賞済みのスティーヴン・ギャガンによるシリアナと、大御所ル・カレ原作のThe Constant Gardener。前者は評価が少しバラついているのが難で、後者は純たるサスペンスなのが題材的に不利か。しかし、有力であることには違いない。   


  音楽映画orミュージカルはどうか? 
 
 愚かにも監督自らが脚色した<spanstyle=color:#e00>Rentは自爆した。ノミネートは有り得ない。 

 まずベストセラーが原作のSAYURIだが、ロビン・スウィコード(『プラクティカル・マジック』)はさておき、ダグ・ライト(『クイルズ』)に期待。ロブ・マーシャルのシニカルさを活かせ、かつヒューマニティを感じさせれば(矛盾か?)、ノミネートされても不思議ではない。

 プロデューサーズは作品の出来次第というところだが、メル・ブルックスは1968年度版ですでにオスカーを受賞している。今回もノミネートされれば話題をさらうことは確実だが、そう上手くいくもんかな…。

 ウォーク・ザ・ラインの原作者はキャッシュ本人。が、映画でのクレジットを受けなかった。また複数の伝記本のエピソードも混じっており、どうクレジットされるのか、または脚本賞に移るのか、ちょっと様子見だ。批評家の評価は演技に集中しており、去年に『Ray レイ』がノミネートされなかったことを考えると厳しいかも。 

  SF大作

 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のように上手くいくのか。2作品がそれを試されている。

 ナルニア国物語は「指輪物語」の作者トールキンの友人だったC.W.ルイスが原作の古典的名作。C.W.ルイスについてはアンソニー・ホプキンス、デブラ・ウィンガー主演の『永遠(とわ)の愛に生きて』(なんつう邦題。原題はShadowlands)を見るべし。いい映画です。 アンドリュー・アダムソンが脚色ということで『シュレック』での力は本物だったのか、悪ふざけが偶然受けたのか…試される。

 キング・コングは『王の帰還』でオスカー受賞のフラン・ウォルシュとフィリッパ・ボウェンズの女性コンビ。これも出来次第。中途半端にいい位の評価だとノミネートはないだろう。大量受賞への妬みはもうなくなった?




と、いうことで上位5作品がノミネートと予想  
◎=確実  ○=有力  ▲=微妙

◎ プライドと偏見   デボラ・モガッチ   
     ジェーン・オースティン原作「高慢と偏見」
◎ ブロークバック・マウンテン   ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ
     E.アニー・プルー原作「Brokeback Mountain」
○ ミュンヘン   トニー・クシュナー
      ジョージ・ジョナス原作「標的(ターゲット)は11人」 
○ Capote   ダン・ファッターマン
     ジェラルド・クラーク原作「カポーティ」     
○ A History of Violence   ジョン・オルソン
     ジョン・ワグナー、ヴィンス・ロック原作「A History of Violence」


○ シリアナ   スティーヴン・ギャガン
     ロバート・ベア原作「CIAは何をしていた?」
○ SAYURI   ロビン・スウィコード、ダグ・ライト
     アーサー・ゴールデン原作「さゆり」
○ The Constant Gardener   ジェフリー・ケイン
     ジョン・ル・カレ原作「ナイロビの蜂」
▲ プロデューサーズ   メル・ブルックス、トーマス・ミーハン
     メル・ブルックス原作舞台「プロデューサーズ」
▲ キング・コング   フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウェンズ
     メリアン・クーパー、エドガー・ウォレス脚本映画「キング・コング」
▲ ウォーク・ザ・ライン/君につづく道   ジェームズ・マンゴールド、ギル・デニス
     ジョニー・キャッシュ原作「The Man in Black」
▲ イン・ハー・シューズ   スザンナ・グラント
     ジェニファー・ウェイナー原作「イン・ハー・シューズ」
▲ ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女   アンドリュー・アダムソン他
     C.W.ルイス原作「ナルニア国物語 ライオンと魔女」



  

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あら、「ミュンヘン」は脚色でしたか。しかもクシュナー一人とは。どういう事情なんでしょうね。個人的には、クシュナーの理屈っぽさをロスが消してくれると丁度いいかなと思っていたんですが。ちと心配になってきました。
しかしこの部門は毎年混戦ですね。ハリウッドがどれだけ原作モノに頼っているのかということがよくわかります。
gwin
2005/11/29 15:29
>gwinさん
クシュナーは理屈っぽいんですか。
ああ、なにかどう理屈っぽいか「エンジェルス〜」
見たくなりました。
ロスの名が残らなかったのは原作との兼ね合いなんでしょうか?
stoval
2005/11/29 22:29

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