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zoom RSS トスカーナの休日  −Under the Tascan Sun−

<<   作成日時 : 2005/11/12 02:21   >>

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監督・脚本/
オードリー・ウェルズ

製作/
オードリー・ウェルズ
トム・スターンバーグ
  
製作総指揮/
マーク・ギル
サンディ・ルーフ

撮影/
ジェフリー・シンプソン

編集/
アーサー・コバーン
アンドリュー・マーカス

作曲/
クリストフ・ベック

美術/
スティーヴン・マッケイブ  

衣装/
ニコレッタ・イーコール

原作/
フランシス・メイズ


出演/
ダイアン・レイン

ラウール・ボヴァ
サンドラ・オー

リンゼイ・ダンカン
ヴィンセント・リオッタ
パヴェル・シャイダ
ジュリア・スタイガーウォルト
マリオ・モニセーリ
ドン・マクマナス
ジャック・ケーラー
デイヴィッド・サトクリフ
エルデン・ヘンソン


(2003年/アメリカ/1時間53分)


トスカーナの陽の下で
 
 離婚した女性が、傷を癒す旅行先のトスカーナに住み着き、人生を見つめ直し、またチャレンジするというお話。主人公の名前=原作者の名前、ということで多分実際の経験を基にした話なんだろう。その実経験がイタリアで都合良く色男と出会ってという展開……妄想系ハーレクイン小説かいな、と思ってしまうが、実際は主人公が異郷の地で、人生をいかに前向きに生きるかという真摯な物語である。

 周辺住民は彼女をアッサリ受け入れるが、それがあまりご都合主義に見えないのが、地中海気候のおおらかさなんだろうか。そういや『踊れトスカーナ!』とかいう映画もあったっけ(内容は知らんけど)。
 でも、主人公が長期間滞在にも関わらず、英語でを話し続けるところを見ると、「異文化の理解」というテーマに対しては真摯でないのかもしれない。『ロスト・イン・トランスレーション』での馴染めぬ文化と言語の中の孤独というようなものはここにはない。お気楽な娯楽映画として気にせず見るのが良。

 演出は奇をてらわず、脚本に興醒めなジョークはない。無難ながら好感が持てる。『キッド』『ジャングル・ジョージ』『好きと言えなくて』などの口当たりの良いの脚本家オードリー・ウェルズらしい仕上がり。反面、メリハリとパワーがないので物足りなくも感じる。淡泊で平坦なのだ。
 

ダイアン・レイン

 この映画の見所は唯一無二に彼女。若くもないが中年とも言い難い微妙な年齢の女性の色香がよく出ている。美しい。演技も大袈裟な演技になりそうな題材なのに抑制が利いて、いい感じ。『運命の女』での演技開眼の余韻有り。

 そもそも私が映画を見始めた頃(1989年)、ダイアン・レインはもう落ち目だった。今にして思えば、それはダメ夫(クリストファー・ランバート)のせいだったのだが、『ストリート・オブ・ファイヤー』での輝きはもうなかった。彼女の復活を見たのは10年後の『パーフェクト・ストーム』。遭難した漁師の帰りを待つ女の役でありがちな役柄だったけど、くたびれた子持ちブルーカラーの雰囲気が良く出ており、インパクトがあった。このヒット作をステップに次なる飛躍『運命の女』に…この映画の彼女は実に良かった。ついでにリチャード・ギアも珍しく良かったけど。  その後は本作、『理想の恋人.com』、と興行的に安定した数字を残せる数少ない女優の一人に。今後はエルモア・レナード原作の『Killshot』、『ザ・ソプラノズ』のアレン・コールター監督作などに出演ということで楽しみ。

 喪の臭いのするアパート管理人、伯爵夫人、いわくありげな老人、と脇役も色々と面白い人は出てくるのだが、割と薄味な扱いなのが勿体ない。ヴィンセント・リオッタ演ずる紳士な不動産屋とフェリーニを語るデカダン白塗り女に扮したリンゼイ・ダンカンは印象的。この映画、フェリーニ作品へのオマージュが多そうなんだけど、全然見てないので分かりませんです。


内容と関係ない話……邦題は『休日』なのだが、主人公は別にトスカーナで休日を楽しんでいるわけでもなく、休日どころか永住しようとしているんだから邦題はちょっと変かも。素直に直訳しても良い題だと思うんだが…。


演技 ★★★★★
物語 ★★★★★
映像 ★★★★★
美術 ★★★★★
音楽 ★★★★★
笑笑 ★★★★★
感動 ★★★★
興奮 ★★★★★

総合 ★★★★★★★★★★ 6点


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2008/03/14 09:19

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
待望のレビュー第1弾、楽しく拝読させていただきました!
期待通りの簡潔で的を得た名文、僕の目指しているような読みやすいレビューでした。(お世辞でもなんでもなく)
テーマ別の★評価もいいですね。いろんな視点で映画をご覧になっているstovalさんらしいです^^

さて「トスカーナの休日」ですが、実は未見・・・。ダイアン・レインは好きな女優なのですが、どうも先の読める平坦なドラマというイメージで食指が動かずにいました。(レビューを読むと僕の予想も当たらずも遠からじといったとこでしょうか。。)
でも彼女の演技はやっぱりよいということで、やっぱりファンとしては必見なのかなぁ。ただ、フェリーニへのオマージュは僕もさっぱりわからないだろうので、そのあたりは楽しめないかも。

しかし「運命の女」のレインは本当にいいですよね〜。惚れますw
gwin
2005/11/12 08:51
このブログ初のコメントをgwinさんに頂き光栄です。感謝感激。映画を観るたびに『綴り字のシーズン』のように言葉はあふれ出すんですが、書くとなると大変……なんですが、継続できるように頑張りますので何卒宜しくです。
stoval
2005/11/12 23:21

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