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zoom RSS LA批評家賞(LAFCA) 発表 

<<   作成日時 : 2005/12/12 12:00   >>

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 12月10日(日本では11日)、ロサンゼルス批評家賞(LOS ANGELES FILM CRITICS AWARD)が発表された。   (オフィシャルHP) http://www.lafca.net/Home/home.html

 この賞は、ハリウッドの地元ロサンジェルスの批評家(媒体は新聞、雑誌など様々)による連盟の投票によって決まる。30年の歴史を持ち(Since1975年)、賞の権威も高い。特にアカデミー賞の前哨戦としては重要な賞である。 理由は・・・・(1)ハリウッド地元内のインテリの動向を指し示す。オスカーへの指針。 (2)奇をてらわない非常に手堅いチョイス。 (3)過去データによればオスカー候補への直結度は他の賞より高い。  


  受賞結果とアカデミー賞への影響

赤字=受賞作  青字=次点
=過去10年間にアカデミー賞候補になった率
◎=アカデミー賞ノミネート確実  ○=有力  ▲=あんま関係ない  
×=色々な理由でされまへん 


【作品賞】 
○ ブロークバック・マウンテン  (Focus)   
▲ A History of Violence  (New Line)
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70%近年は『アメリカン・スプレンダー』『アバウト・シュミット』といった小品が作品賞候補から漏れているが、それらより評価が高い『ブロークバック・マウンテン』が候補から漏れる可能性はかなり低いだろう。
 『A History of Violence』はここで顔を出して印象をつなげ、後で挽回したいところ。批評家賞のバックアップがないと厳しいジャンルの作品だけに。 


【監督賞】
◎ アン・リー  ブロークバック・マウンテン   
○ デイヴィッド・クローネンバーグ  A History of Violence

100%ということでアン・リーの2回目のノミネートは確実。
 クローネンバーグは後の賞で勝負か。
 

【主演男優賞】
◎ フィリップ・シーモア・ホフマン  Capote
○ ヒース・レッジャー  ブロークバック・マウンテン

80%各批評家賞で一騎討ちになりそうな両雄、まずはホフマンの勝利。ホフマンのノミネートは確実。
 レッジャーはホアキン・フェニックスという層が被る相手がいるが、ホフマンをどこかの有力な賞で敗ればホアキンをも喰えるだろう。     


【主演女優賞】
▲ ヴェラ・ファーミガ  Down to the Bone
◎ ジュディ・デンチ  Mrs.Henderson Present

100%サプライズ! ほぼどこのサイトもノーマークだったヴェラ・ファーミガが選ばれた。役どころはジャンキーのシングルマザーということで非常にオスカー向けだが、作品も配給会社も小さく、なかなか知名度を上げるのは大変だろう。今後の批評家賞次第。ここだけならムリだろう。 
 デイム・デンチ、こんなとこにまで顔を出して。PRなしでも余裕のノミネート。


【助演男優賞】
○ ウィリアム・ハート  A History of Violence
○ フランク・ランジェラ  グッドナイト&グッドラック

65%どっちもいぶし銀の中年俳優。ハートは過去2回ノミネートで、今回は出番の少ないシーン・スティーラーとしてスゴイ演技を見せてるらしい。が、なにせ混戦の助演男優賞。もうひとつ、ふたつは賞を獲らない限りは油断出来ない。
 ランジェラは地味ながら長年の功労が加味される可能性がある。トレーラーにあんま映らないのでよくわからんが、ダウニーJr.やクルーニーを差し置いてのプッシュだけに凄いんだろう。


【助演女優賞】
○ キャスリーン・キーナー  Capote、The 40 Year Old Virgin、ザ・インタープリター他
○ エイミー・アダムス  Junebug

80%オスカーと違い、批評家賞は複数の演技をプラスして考慮される。今回のキーナーの場合、『Capote』が80%、あとは残りという感じだろう。、『Capote』での偉人を支えたパートナーというのはオスカー好みの役であり、この受賞で一歩前進だろう。
 注目のエイミー・アダムス。ここでは落としたが、他の賞での受賞が期待される。逆に批評家賞を全部落とすようだとノミネートされない可能性も大。


【脚本賞】
◎ Capote  ダン・ファッターマン
◎ The Squid and the Whale  ノア・バウムバック

90%この2作品は同点受賞。それぞれ脚本と脚色にカテゴリーは別れるが、どちらもノミネートは間違いない。特に『The Squid and the Whale』は他のインディーズ作品に差をつけたという点で意義大。
 *余談だが、なぜ生粋のアメリカ人なのに欧州風に「ボーンバッハ」と記述されてるんだろうか?私の調査(サンプル=米国人カナディアン2名)では「バウムバック」or「ボウムバック」でした。


【撮影賞】
○ グッドナイト&グッドラック   ロバート・エルスウィット
▲ 2046   クリストファー・ドイル他

90%このカテゴリーの強豪作の多い年とシブいモノクロを考慮して、あえて○に留めたが、『グッドナイト&グッドラック』はほぼノミネート決まりだろう。
 『2046』は複数人クレジット(日本公開の時より一人増えてるやんけ)が足かせ。去年『コラテラル』(LA前年選出)が逃したのも、その理由が大きい。 


【美術賞】
▲ 2046  張叔平
▲ グッドナイト&グッドラック  ジム・ビッセル

85%またこの2作品。オスカーはビッグバジェット作の時代物の美術に有利。『2046』の未来世界はオスカー的でなく、『グッドナイト&グッドラック』は小品すぎる。


【作曲賞】
▲ ハウルの動く城  久石譲
× トニー滝谷  坂本龍一

40%日本人が2人列ぶという素晴らしい事態が発生。ただ、オスカーの作曲賞は非常に保守的で、作品賞なんかに絡まない限り、外国人やジャンル違いの作曲家にすこぶる厳しい。『ハウル』は知名度を上げて是非ノミネート入って欲しいもんだが・・・現状は相当厳しい。ウィリアムズ、ホーナー、エルフマンといったそうそうたるメンツを乗り越えられるか?

  
【アニメーション賞】
◎ ウォレスとグルミット 野菜畑で大パニック!

100%これでもう確実。


【ドキュメンタリー/ノンフィクション賞】
× Grizzly Man
◎ Enron: The Smartest Guys in the Room

40%Grizzly Manは選外になっている(おおかた書類の不備でもあったんだろう)。『Enron』は他の賞でも顔を出しており、現時点では他ライヴァル作品を一歩リード。

 
【外国語映画賞】
× Hidden(Cache) (フランス)
× 2046  (香港)

30%どっちも外国語映画賞は選外。それぞれ脚本カテゴリーや技術カテゴリーで勝負したいところ。


【インディペンデント/実験的映画賞】
  La Commune (Paris, 1871)  ピーター・ワトキンス
【新世代】
  テレンス・ハワード
【キャリア功労】
  リチャード・ウィドマーク

 ハワードはブレイクスルー賞を軒並み制覇だが、これをノミネートにつなげられるか。アフリカ系で今年期待できる唯一の俳優だけに期待される。
 名優で、もう引退しているウィドマーク。健康に関しては不安な話が出ている。



  WHO IS ヴェラ・ファーミガ ? 
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 主演女優賞をサプライズ受賞したヴェラ・ファーミガ。同じ作品でサンダンス、インディペンデント・スピリット賞(去年度)などで賞を獲っているが、それまではコレという注目される作品のない女優であった。
 1973年生まれ。ニュージャージーのウクライナ系コミュニティで育ち、6歳まではウクライナ語で育ったという。。『15ミニッツ』では25年以上アメリカで暮らしてきたに関わらず移民の役だった。薄幸な役が多い。


フィルモグラフィ  赤字は日本劇場公開作

1998  リターン・トゥ・パラダイス
2000  The Opportunists
      オータム・イン・ニューヨーク
2001  15ミニッツ
      ダスト
2002  Love In the Time of Money
      ダミー
2004  クライシス・オブ・アメリカ
      Down to the Bone
      Mind the Gap
2005  Neverwas  
2006  The Hard Easy
      Quid Pro Quo 
      Breaking and Entering
      ディパーテッド

 今後は一番下2作品が注目。『Breaking and Entering』はジュード・ロウ共演でアンソニー・ミンゲラ監督作品。『ディパーテッド』は ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーティン・シーン、アレック・ボールドウィン共演でスコセッシ監督という超豪華メンバーによる『インファナル・アフェア』のリメイク。ファーミガの役はケリー・チャンが演じた精神科医の役柄。きっと『Down to the Bone』のサンダンス受賞で抜擢されたのだろう。

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