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zoom RSS シルク  /Silk 

<<   作成日時 : 2008/01/31 00:46   >>

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監督/
フランソワ・ジラール
  
脚本/
フランソワ・ジラール
マイケル・ゴールディング
  
原作/
アレッサンドロ・バリッコ
 
製作/
ニヴ・フィッチマン
ナディーヌ・ルケ
酒井 園子  

撮影/
アラン・ドスティエ  

編集/
ピア・デ・キアウラ 

作曲/
坂本 龍一  

美術/
フランソワ・セギュアン  

衣装/
カルロ・ボジオッリ
黒澤 和子  


出演/
マイケル・ピット
キーラ・ナイトレイ
アルフレッド・モリーナ
芦名 星
役所 広司
中谷 美紀
ケネス・ウェルシュ
マーク・レンドール
本郷 奏多
国村 準
キース・カラム・レニー
渡辺 奈緒子  


(2007年/カナダ=日本=イタリア=フランス=UK/1時間49分)   

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 物語は1862年のフランスで幕を開ける……1862年と言えば、日本では生麦事件や坂下門の変など攘夷の嵐が吹き荒れていた時期だ。そんな困難な情勢と過酷な旅路を越えてゆくフランスの青年の絹への情熱。日本までも旅をさせるシルクの肌触り、転じて日本の女の肌触りへの情熱……みたいな映画と思ったが、おっとどっこい、この最もこの映画に欠けているのは情熱でした。脚本も、俳優も、監督も、みんな熱がない。醒めた継ぎ接ぎだらけの絵はがき映画。  
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 幕開けは主人公とキーラ・ナイトレイ扮する教師との馴れ初め。俳優の演技も演出もどうでもいいようにナレーション任せ。場面は鈍な編集で継ぎ接ぎにつながる。ナレーションの多様はテレンス・マリック作品のような何らかの観念や思索みたいなものがあるなら絵になるが、この映画には何も無い。愛の雰囲気すら薄い。 
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 主人公には別に絹への情熱があるわけではない。ただただ日本へ行き、ミステリアスな女に惚れ、あとは行ったり来たりする。身を滅ぼすような情熱があるわけでもない。惚れた女が無理ならためらい無く他の女を抱く。惚れた女は障子の横で身悶えるが、主人公はそれをどう考えているのだろうか?分からない。妻を愛しているのだろうか?或いは異郷の女の方だろうか?それも中途半端に分からない。なんでこんなにマイケル・ピットの演技には情熱というものが感じられないのか。何故?    

 原因は作り手だろう。特に監督に情熱がないのは明白だ。確かに『レッド・バイオリン』なんかでもナレーションは多用していた気がする(忘れたけど)。しかし、あの映画にはバイオリンへの熱があった。この映画は女への熱は緩く、絹には何の興味も示さない。旅や密入国することの過酷さもまるでない。主人公の顔は何回来ても関所では同じヒゲ無し顔だ。おおざっぱというか、脳天気というか、どうも凄い映画を作ろうというヤル気が感じられない。気合いを入れれば、面白くなる題材だとは思うのだが…。出資したのが多国籍なのが問題だろうか。  

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 キーラ・ナイトレイはよく頑張っている。でも、こんな演技軽視の編集をされるとは彼女も思っていなかったのでは。彼女を綺麗に撮らなかった撮影は万死に値する…とまでは言わないが。
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 アルフレッド・モリーナは流石に上手い。この映画で唯一、活き活きと演技をしている。しかし、舌を巻くのはビリヤードの腕だ。実際にミラクルショットを突いているようにしか見えない。 

 中谷美紀が重要な役どころで出てくる。これを機に是非海外でも活躍して欲しい。しかし、涙を流すシーンは違和感がある。マダムのキャラクターは泣くようなものではないはずだ。その涙に日本の凡ドラマを見ているような違和感を感じた。
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 芦名星という人は知らなかった。エキゾチックで西洋受けしそうな美人さんだ。役どころは推察するに妻というよりは娼家上がりの妾ではないか。彼女を巡る役所広司と主人公の心の動きもかなりテキトーな描写だ。いや、描写すらなかったか。ほんま、とことんヤル気のない映画だ。後味の悪さを伴わないところは救いがあるが。


演技 ★★★★★
物語 ★★★★
映像 ★★★★★
美術 ★★★★★
音楽 ★★★★★
笑笑 ★★★★★ (但し、失笑)
感動 ★★★★
興奮 ★★★★★

総合 ★★★★★★★★★★ 


    

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